ラマとうのひみつ
ラマ塔の秘密

冒頭文

一 白馬(はくば)の姫君 「ニナール、ちよつとお待ち」と、お父様のキャラ侯がよびとめました。ニナール姫は金銀の糸で、ぬひとりした、まつ赤な支那服(しなふく)をきて、ブレツといふ名のついたまつ白な馬にのつて、今出かけようとするところでした。 「なんですの、お父様」と、ニナール姫はふりかへりました。 まだ十五になつたばかりですから、顔はほんの子供ですけれど、身体(からだ)はなか〳〵大きくて、

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第一一巻 楠山正雄 沖野岩三郎 宮原晃一郎集
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日