しりょうのしょうてん
子良の昇天

冒頭文

一 むかし三保松原(みほのまつばら)に伯良(はくりやう)といふ漁夫(れふし)がゐました。松原によく天人が遊びに降りてくるのを見て、或日(あるひ)その一人の天(あめ)の羽衣を脱いであつたのをそつと隠しました。天人は天に上る飛行機の用をする羽衣をとられて、仕方なく、地上に止(とど)まつて伯良のおかみさんになりました。此(この)天人が生んだ子は男で子良(しりやう)といふ名でした。 天人は

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学大系 第一一巻 楠山正雄 沖野岩三郎 宮原晃一郎集
  • ほるぷ出版
  • 1978(昭和53)年11月30日