らいじんのたま
雷神の珠

冒頭文

一 むかし、世の中にいろんな神が——風の神や水の神や山の神などいろんな神が、方々(ほうぼう)にたくさんいた頃のこと、ある所に一人の長者(ちょうじゃ)が住んでいました。その長者が、ある日、他国から来た旅人から、次のような話を聞きました。 ——雷(らい)の神が空から落ちると、その落ちたところに大きな穴があいて、その穴の底に、まっ白な珠(たま)が残る。それは世にも不思議な珠で、雷の神の宝

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 豊島与志雄童話集
  • 海鳥社
  • 1990(平成2)年11月27日