まちのしょうねん
街の少年

冒頭文

一 港というものは、遠く海上を旅する人々の休み場所、停車場というものは、陸上を往(ゆ)き来する人々の休み場所、どちらもにぎやかなものです。その港と停車場とがいっしょに集まると、さらににぎやかでおもしろいものです。 インドのある都会の、港と停車場をむすびつける広場でのことです。港には毎日、船がではいりします。停車場には毎時間、汽車がではいりします。そして広場には、しじゅう人通りがたえ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 豊島与志雄童話集
  • 海鳥社
  • 1990(平成2)年11月27日