一 コーカサスに、一匹の大きな禿鷹(はげたか)がいました。仲間の者達と一緒に、高い山の頂(いただき)に住んで、小鳥を取って食べたり、麓(ふもと)の方へ下りてきて、死んだ獣(けもの)の肉をあさったりしていましたが、ある時ふと、ひょんな考えを起こしました。 「自分は仲間の誰よりも、体が大きく、力が強く、知恵もあるので、みんなから尊敬されている。そこで一つ奮発(ふんぱつ)して、みんなよりも立派な住居(