ジャン・クリストフ 12 だいじっかん あたらしきひ
ジャン・クリストフ 12 第十巻 新しき日

冒頭文

序 予は将(まさ)に消え失(う)せんとする一世代の悲劇を書いた。予は少しも隠そうとはしなかった、その悪徳と美徳とを、その重苦しい悲哀を、その漠(ばく)とした高慢を、その勇壮な努力を、また超人間的事業の重圧の下にあるその憂苦を。その双肩の荷はすなわち、世界の一総和体、一の道徳、一の審美、一の信仰、建て直すべき一の新たな人類である。——そういうものでわれわれはあった。 今日の人々よ、若き人

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ジャン・クリストフ(四)
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1986(昭和61)年9月16日