ジャン・クリストフ 04 だいにかん あさ |
| ジャン・クリストフ 04 第二巻 朝 |
冒頭文
一 ジャン・ミシェルの死 三か年過ぎ去った。クリストフは十一歳になりかけている。彼はなおつづけて音楽の教育を受けている。フロリアン・ホルツェルについて和声(ハーモニー)を学んでいる。これはサン・マルタンのオルガニストで、祖父の友人であったが、いたって学者で、クリストフが最も好んでいる和音、やさしく耳と心とをなでてくれて、それを聞けばかすかな戦慄(せんりつ)が背筋に走るのを禁じえない種々の和声は、い
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- ジャン・クリストフ(一)
- 岩波文庫、岩波書店
- 1986(昭和61)年6月16日