じゅういちやぎさぶろうをかたる |
| 十一谷義三郎を語る |
冒頭文
十一谷君とは大正十年以來の交誼を得ていたが、その間の十一谷君と切り離せないものは、碁、麻雀、煙草、古い反故るい……。 十一谷君が同人雑誌「行路」の一員だった頃、やはりその同人の一人だった三宅幾三郎君と、私はよく碁をうって、遂に十一谷君をも碁道に引入れてしまった。其後十一谷君の進歩著しく、私たちと互先の手合になり、顔を見れば早速碁盤を持出す始末で、十年前、二人とも急な仕事をもって熱海に行った時な
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)
- 未来社
- 1967(昭和42)年11月10日