あかとんぼ
赤とんぼ

冒頭文

赤とんぼは、三回ほど空をまわって、いつも休む一本の垣根(かきね)の竹の上に、チョイととまりました。 山里の昼は静かです。 そして、初夏の山里は、真実(ほんとう)に緑につつまれています。 赤とんぼは、クルリと眼玉(めだま)を転(てん)じました。 赤とんぼの休んでいる竹には、朝顔(あさがお)のつるがまきついています。昨年(さくねん)の夏、この別荘(べっそう)の主

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • ごんぎつね 新美南吉童話作品集1
  • てのり文庫、大日本図書
  • 1988(昭和63)年7月8日