まいご
迷子

冒頭文

お孝(かう)が買物(かひもの)に出掛(でか)ける道(みち)だ。中里町(なかざとまち)から寺町(てらまち)へ行(ゆ)かうとする突當(つきあたり)の交番(かうばん)に人(ひと)だかりがして居(ゐ)るので通過(とほりす)ぎてから小戻(こもどり)をして、立停(たちどま)つて、少(すこ)し離(はな)れた處(ところ)で振返(ふりかへ)つて見(み)た。 ちやうど今(いま)雨(あめ)が晴(は)れたんだけ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日