あとがき(『みやもとゆりこせんしゅう』だいじゅういっかん) |
あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻) |
冒頭文
この集には「冬を越す蕾」につづいて一九三七年(昭和十二年)から一九四一年(昭和十六年)のはじめまでに執筆された文芸評論があつめられている。しかし、このまる三年間には、一ヵ年と四五ヵ月にわたる空白(ブランク)時代がはさまっている。一九三八年(昭和十三年)一月から翌る年のなかごろまで、作家では中野重治と宮本百合子が作品発表を禁じられたからであった。 また一九四一年(昭和十六年)にはいってから
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 宮本百合子全集 第十八巻
- 新日本出版社
- 1981(昭和56)年5月30日