みにくいあひるのこ
醜い家鴨の子

冒頭文

それは田舎(いなか)の夏(なつ)のいいお天気(てんき)の日(ひ)の事(こと)でした。もう黄金色(こがねいろ)になった小麦(こむぎ)や、まだ青(あお)い燕麦(からすむぎ)や、牧場(ぼくじょう)に積(つ)み上(あ)げられた乾草堆(ほしくさづみ)など、みんなきれいな眺(なが)めに見(み)える日(ひ)でした。こうのとりは長(なが)い赤(あか)い脚(あし)で歩(ある)きまわりながら、母親(ははおや)から教(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 小學生全集第五卷 アンデルゼン童話集
  • 興文社、文藝春秋社
  • 1928(昭和3)年8月1日