たびなかま
旅なかま

冒頭文

かわいそうなヨハンネスは、おとうさんがひどくわずらって、きょうあすも知れないほどでしたから、もうかなしみのなかにしずみきっていました。せまいへやのなかには、ふたりのほかに人もいません。テーブルの上のランプは、いまにも消えそうにまばたきしていて、よるももうだいぶふけていました。 「ヨハンネスや、おまえはいいむすこだった。」と、病人のおとうさんはいいました。「だから、世の中へでても、神さまがきっ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 新訳アンデルセン童話集第一巻
  • 同和春秋社
  • 1955(昭和30)年7月20日