とんだやのきゃく
とんだ屋の客

冒頭文

これは喜多村緑郎さんの持ち話で、私も本年六月の某夜(あるよ)浜町の支那料理で親しく喜多村さんの口から聞いて、非常に面白いと思ったから、其のうけうりをやってみることにしたが、此の話の舞台は大阪であるから、話中上場の人物は、勢、要処要処で大阪辯をつかわなくてはならないが、私には大阪辯がつかえないから、喜多村さんの話のように精彩のないと云うことをあらかじめ承知していてもらいたい。 明治三十四五

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本怪談全集 Ⅰ
  • 桃源社
  • 1974(昭和49)年7月5日