じゃせいのいん  らいほうかいせき
蛇性の婬  雷峰怪蹟

冒頭文

紀(き)の国(くに)の三輪(みわ)が崎(さき)に大宅竹助(おおやのたけすけ)と云うものがあって、海郎(あま)どもあまた養い、鰭(はた)の広物(ひろもの)、狭(さ)き物(もの)を尽して漁(すなど)り、家豊(ゆたか)に暮していたが、三人の小供があって、上の男の子は、父に代って家を治め、次は女の子で大和(やまと)の方へ嫁入し、三番目は又男の子で、それは豊雄(とよお)と云って物優しい生れであった。常に都風

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 怪奇・伝奇時代小説選集14 累物語 他十篇
  • 春陽文庫、春陽堂書店
  • 2000(平成12)年11月20日