ブレーメンのちょうがくたい |
ブレーメンの町楽隊 |
冒頭文
主人もちのろばがありました。もうなが年、こんきよく、おもたい袋をせなかにのせて、粉ひき所(じょ)へかよっていました。さて、年をとって、だんだんからだがいうことをきかなくなり、さすがにこのうえ追いつかうのがむりだとわかると、主人は、ここらでろばのかいぶちをやめたものか、と考えだしました。ところで、ろばは、さっそくに、こりゃ、ろくなことではないとさとって、逃(に)げだして、ブレーメンの町をめあてに、と
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 世界おとぎ文庫(グリム篇)森の小人
- 小峰書店
- 1949(昭和24)年2月20日