ししゅうのあとに |
| 詩集の後に |
冒頭文
私が第一詩集暮笛集を出版したのは、明治三十二年でしたが、初めて自分の作品を世間に公表しましたのは、確か明治二十九年か三十年の春で、丁酉文社から出してゐた『新著月刊』といふ文藝雜誌に投稿したのだつたと思ひます。丁酉文社といふのは、島村抱月、後藤宙外その他二三氏の結社で、事務所は東京牛込神樂坂を少し揚塲町の方に𢌞つた後藤宙外氏の家においてあつたやうに記憶して居ります。私の作が雜誌に出ると、丁酉文社か
文字遣い
旧字旧仮名
初出
底本
- 明治文學全集 58 土井晩翠 薄田泣菫 蒲原有明集
- 筑摩書房
- 1967(昭和42)年4月15日