ふたたびかがくてきせいしんについて (「さいきんにほんのかがくろん」ぞくへん)――きょうがくにたいして――
再び科学的精神について (「最近日本の科学論」続編)――教学に対して――

冒頭文

私はまえに「科学的精神とは何か」という文章を書いた。之は決して科学的精神全般について述べたものではなかったが、又決してその瑣末な一部分について述べたものでもなかった。そこに論じた事柄こそ、今日に於ける科学的精神の核心に触れる時局的要点であると信じたのである。そして文学主義と文献学主義との批判が之であった。 問題は主に社会科学乃至文化理論に連関する。自然科学に就いてはあまり触れなかった。だ

文字遣い

新字新仮名

初出

「唯物論研究 第五九号」

底本

  • 戸坂潤全集 第一巻
  • 勁草書房
  • 1966(昭和41)年5月25日