かいがらついほう 009 「こころづくし」のじょ |
| 貝殻追放 009 「心づくし」の序 |
冒頭文
此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自(みづから)おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出(いだ)せし事は就中余の不快とするところなり。今改めて之を市に出すは若輩にして心動き易き自をして再びはかゝる悔なからしめんが爲め自を責むる訓戒の一助となさんとするに過ぎず。淺薄なる皮肉に安價なる慰安を求めてしかも自を宜
文字遣い
旧字旧仮名
初出
底本
- 水上瀧太郎全集 九卷
- 岩波書店
- 1940(昭和15)年12月15日