げつれいじゅうにたい
月令十二態

冒頭文

一月(いちぐわつ) 山嶺(さんれい)の雪(ゆき)なほ深(ふか)けれども、其(そ)の白妙(しろたへ)に紅(くれなゐ)の日(ひ)や、美(うつく)しきかな玉(たま)の春(はる)。松籟(しようらい)時(とき)として波(なみ)に吟(ぎん)ずるのみ、撞(つ)いて驚(おどろ)かす鐘(かね)もなし。萬歳(まんざい)の鼓(つゞみ)遙(はる)かに、鞠唄(まりうた)は近(ちか)く梅(うめ)ヶ香(か)と相(あひ)聞

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日