かぐらざかななふしぎ
神楽坂七不思議

冒頭文

世(よ)の中(なか)何事(なにごと)も不思議(ふしぎ)なり、「おい、ちよいと煙草屋(たばこや)の娘(むすめ)はアノ眼色(めつき)が不思議(ふしぎ)ぢやあないか。」と謂(い)ふは別(べつ)に眼(め)が三(み)ツあるといふ意味(いみ)にあらず、「春狐子(しゆんこし)、何(ど)うでごす、彼處(あすこ)の會席(くわいせき)は不思議(ふしぎ)に食(くは)せやすぜ。」と謂(い)ふも譽(ほ)め樣(やう)を捻(ひ

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 巻二十七
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年10月20日