あきあわせ
あきあはせ

冒頭文

あやしうつむりのなやましうて、夢のやうなるきのふ今日、うき世(よ)はしげるわか葉(ば)のかげに、初(はつ)ほとゝぎすなきわたる頃(ころ)を、こぞの秋袷(あきあはせ)ふるめかしう取出(とりいで)ぬる、さりとは心もなしや。垣(かき)の竹(たけ)の子(こ)きぬゝぎすてゝ、まき葉(は)にかゝる朝露の新らしきを見るもいと恥かしうこそ。        雨(あめ)の夜(よ) 庭の芭蕉(ばせを)のいと

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 全集樋口一葉 第二巻 小説編二〈復刻版〉
  • 小学館
  • 1979(昭和54)年10月1日、1996(平成8)年11月10日復刻版