なかのわるいきょうだい
仲のわるい姉妹

冒頭文

ある村に、お杉とお紺と云ふ仲の悪い二人の姉妹(きやうだい)がありました。お母さんは、二人の仲がよくなるやうにと、いつも、心配をしてをりました。 ある晩方、つひ見たことのない、七八つ位のお芥子(けし)坊主が庭へ来て、 姉のお杉 妹のお紺仲が悪くば 山の神様の椋鳥(むくどり)さまに お頼みなされと、山の方を指さし指さし謡(うた)つてをりました。お母さんは、不思議に思つて、庭に出て行きますと、お

文字遣い

新字旧仮名

初出

「小学女生」1921(大正10)年8月号

底本

  • 定本 野口雨情 第六巻
  • 未來社
  • 1986(昭和61)年9月25日