あきのななくさにそえて
秋の七草に添へて

冒頭文

萩、刈萱、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔。 これ等の七種の草花が秋の七草と呼ばれてゐる。この七草の種類は万葉集の山上憶良の次の歌二首からいひ倣されて来たと伝へる。  秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花  萩の花尾花葛花なでしこの女郎花また藤袴朝顔の花 朝顔が秋草の中に数へられると言へば、私達にとつて一寸意外な気がする。早いのは七月の声を聞くと同時に花屋の店頭に清艶

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 花の名随筆9 九月の花
  • 作品社
  • 1999(平成11)年8月10日