はたらくふじんのけっこんとれんあい
働く婦人の結婚と恋愛

冒頭文

ソヴェト・ロシアでは、結婚にしても離婚にしてもとても自由です。自由と云っても、ブルジョア的な自由ではない。子供に対しては、勿論、お互に責任を持たねばなりません。 私たちの結婚は、結婚とか、恋愛とか、そう云うものを、単にそう云うものとして、私たちの生活から切り離して考えるのではなく、結婚も恋愛も、私たちの生活の、仕事の一部分として、仕事によって結ばれるのでなければなりません。お互いの階級的

文字遣い

新字新仮名

初出

「文学新聞」日本プロレタリア作家同盟機関紙、1932(昭和7)年3月10日号

底本

  • 宮本百合子全集 第十七巻
  • 新日本出版社
  • 1981(昭和56)年3月20日