きょうとにっき
京都日記

冒頭文

光悦寺 光悦寺(くわうえつじ)へ行つたら、本堂の横手の松の中に小さな家が二軒立つてゐる。それがいづれも妙に納(をさま)つてゐる所を見ると、物置きなんぞの類ではないらしい。らしい所(どころ)か、その一軒には大倉喜八郎(おほくらきはちらう)氏の書いた額(がく)さへも懸(かか)つてゐる。そこで案内をしてくれた小林雨郊(こばやしうかう)君をつかまへて、「これは何(なん)です」と尋ねたら、「光悦会(く

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日