じょうぜつ
饒舌

冒頭文

始皇帝(しくわうてい)がどう思つたか、本を皆焼いてしまつたので、神田(かんだ)の古本屋(ふるぼんや)が職を失つたと新聞に出てゐるから、ひどい事をしたもんだと思つて、その本の焼けあとを見に丸(まる)ノ内(うち)へ行(ゆ)かうとすると、銀座(ぎんざ)尾張町(をはりちやう)の四(よ)つ角(かど)で、交番の前に人が山のやうにたかつてゐる。そこで後(うしろ)から背のびをして覗(のぞ)いて見ると、支那人(シナ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日