ぼくのともだちにさんにん
僕の友だち二三人

冒頭文

1 小穴隆一(をあなりゆういち)君(特に「君」の字をつけるのも可笑(をか)しい位である)は僕よりも年少である。が、小穴君の仕事は凡庸(ぼんよう)ではない。若し僕の名も残るとすれば、僕の作品の作者としてよりも小穴君の装幀(さうてい)した本の作者として残るであらう。これは小穴君に媚(こ)びるのではない。世間にへり下(くだ)つて見せるのではなほ更ない。造形美術と文芸との相違を勘定(かんぢやう)に入

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日