ふしょうだん
拊掌談

冒頭文

名士と家 夏目(なつめ)先生の家が売られると云ふ。ああ云ふ大きな家は保存するのに困る。 書斎(しよさい)は二間(ふたま)だけよりないのだから、あの家と切り離して保存する事も出来ない事はないが、兎(と)に角(かく)相当な人程小さい家に住むとか、或は離れの様な所に住んでゐる方が、あとで保存する場合など始末(しまつ)がよい。     帽子を追つかける 道を歩いてゐる時、ふいに

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日