ねんにはねんをいれちょう
念仁波念遠入礼帖

冒頭文

燕雀生(えんじやくせい)といふ人、「文芸春秋」三月号に泥古残念帖(でいこざんねんちやう)と言ふものを寄せたり。この帖を見るに我等の首肯(しゆこう)し難き事二三あれば、左にその二三を記し、燕雀生の下問を仰がん。 (一)春台(しゆんだい)の語、老子に出でたりとは聞えたり。老子に「衆人熙々(きき)。如享太牢(たいらうをうけるがごとし)。如登春台(しゆんだいにのぼるがごとし)」とあるは疑ひなし。然れ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日