しょうふびとぼうけん
娼婦美と冒険

冒頭文

貴問に曰(いはく)、近来娼婦型(しやうふけい)の女人(によにん)増加せるを如何(いかに)思ふ乎(か)と。然れども僕は娼婦型の女人の増加せる事実を信ずる能(あた)はず。尤(もつと)も女人も家庭の外(そと)に呼吸する自由を捉(とら)へたれば、当代の女人の男子を見ること、猛獣の如くならざるは事実なるべし。こは勿論(もちろん)娼婦型の女人の増加せる結果と言ふこと能はず。又産児を免(まぬか)るべき科学的方法

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日