こくごおんいんのへんせん
国語音韻の変遷

冒頭文

一 音韻組織と連音上の法則 言語は、すべて一定の音(おん)に一定の意味が結合して成立つものであって、音が言語の外形をなし、意味がその内容を成しているのである。かような言語の外形を成す音は、どんなになっているかを考えて見るに、箇々の単語のような、意味を有する言語単位は、その音の形は種々様々であって、これによって、一つ一つ違った意味を有する種々の単語を区別して示しているのであるが、その音の姿

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 古代国語の音韻に就いて 他二篇
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1980(昭和55)年6月16日