はいがてんらんかいをみて
俳画展覧会を観て

冒頭文

俳画展覧会へ行つて見たら、先づ下村為山(しもむらゐざん)さんの半折(はんせつ)が、皆うまいので驚いた。が、実を云ふと、うまい以上に高いのでも驚いた。尤(もつと)もこれは為山(ゐざん)さんばかりぢやない。諸先生の俳画に対して、皆多少は驚いたのである。かう云ふと、諸先生の画(ゑ)を軽蔑(けいべつ)するやうに聞えるかも知れないが、決してさう云ふつもりぢやない。それより寧(むし)ろ、頭のどこかに俳画と云ふ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日