イズムというごのいみしだい
イズムと云ふ語の意味次第

冒頭文

イズムを持つ必要があるかどうか。かう云ふ問題が出たのですが、実を云ふと、私(わたし)は生憎(あいにく)この問題に大分(だいぶ)関係のありさうな岩野泡鳴(いはのはうめい)氏の論文なるものを読んでゐません。だからそれに対する私の答も、幾分新潮(しんてう)記者なり読者なりの考と、焦点が合はないだらうと思ひます。 実を云ふとこの問題の性質が、私にはよくのみこめません。イズムと云ふ意味や必要と云ふ

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日