ざっぴつ
雑筆

冒頭文

竹田(ちくでん) 竹田(ちくでん)は善(よ)き人なり。ロオランなどの評価を学べば、善き画描(ゑか)き以上の人なり。世にあらば知りたき画描き、大雅(たいが)を除けばこの人だと思ふ。友だち同志なれど、山陽(さんやう)の才子ぶりたるは、竹田より遙に品(しな)下(くだ)れり。山陽が長崎に遊びし時、狭斜(けふしや)の遊(いう)あるを疑はれしとて、「家有縞衣待吾返(いへにかういありわがかへるをまつ)、孤衾如

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
  • 筑摩書房
  • 1971(昭和46)年6月5日