こっとうかん ―じゅりょうよしのかめいのもとにふでをとれるげぶん― |
| 骨董羹 ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― |
冒頭文
別乾坤 Judith Gautier が詩中の支那は、支那にして又支那にあらず。葛飾北斎(かつしかほくさい)が水滸画伝(すゐこぐわでん)の揷画(さしゑ)も、誰か又是を以て如実(によじつ)に支那を写したりと云はん。さればかの明眸(めいぼう)の女詩人(ぢよしじん)も、この短髪の老画伯も、その無声の詩と有声の画(ぐわ)とに彷弗(はうふつ)たらしめし所謂(いはゆる)支那は、寧(むし)ろ彼等が白日夢裡(はく
文字遣い
新字旧仮名
初出
底本
- 筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻
- 筑摩書房
- 1971(昭和46)年6月5日