ごらくろん みんしゅうとごらく・そのせっきょくせいとしゃかいせい・
娯楽論 民衆と娯楽・その積極性と社会性・

冒頭文

娯楽というものの価値が正当に評価されていない、娯楽が有つ深長な意義にもっと注意を払わなければいけない、娯楽の理論的な考察をもっと真剣に試みる必要がある、とそう私は主張したいのである。なぜかと云うとやがて明らかになるように、民衆が自分自身の生活について反省する時、娯楽は最も重大な実際問題だろうと思われるからだ。尤も吾々は、かつて農山漁村の民衆生活を心配したり、後には軍義的労働力としての民衆の体位を心

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 戸坂潤全集 第四巻
  • 勁草書房
  • 1966(昭和41)年7月20日