こがねまる
こがね丸

冒頭文

少年文学序 奇獄小説に読む人の胸のみ傷(いた)めむとする世に、一巻の穉(おさな)物語を著す。これも人真似(まね)せぬ一流のこころなるべし。欧羅巴(ヨーロッパ)の穉物語も多くは波斯(ペルシア)の鸚鵡冊子(おうむさっし)より伝はり、その本源は印度の古文にありといへば、東洋は実にこの可愛らしき詩形の家元なり。あはれ、ここに染出す新暖簾(のれん)、本家再興の大望を達して、子々孫々までも巻をかさね

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本児童文学名作集(上)
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1994(平成6)年2月16日