きょうしんとうご しょう
鏡心灯語 抄

冒頭文

* 私は平生(へいぜい)他人の議論を読むことの好きな代りに自ら議論することを好まない。議論にはかなり固定した習性がある。即ち議論には論理を一般人の目に見えるように操縦せねばならぬ。また議論の質を表現するのが目的であるにかかわらず、量的にくどくどと細箇条を説明せねばならぬ。それが私に不得手な事であるのみならず、私自身の表現としては煩(はん)と迂(う)とに堪えない。それからまた網を作るに忙しくて

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 与謝野晶子評論集
  • 岩波文庫、岩波書店
  • 1985(昭和60)年8月16日