ささいなようでじゅうだいなこと
些細なやうで重大な事

冒頭文

人間には色々の仕草があるがつゞめて言へば、事に処すると、物に接するとの二ツになる、事に処すると云ふは、其処に生じて来た或る事情に対して、如何(どう)云ふ様に自分の態度を執るか、了見を定(き)めるか、口を利くか、身体を動かすか、智慧を回(めぐ)らすか、力を用ふるかといふ事である。 事に処するは、非常に多端である。何となれば、其処に生ずる事情は、際限なく種々様々な形を以て現はれて来るから、之

文字遣い

新字旧仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻76 常識
  • 作品社
  • 1997(平成9)年6月25日