ゆしまのけいだい
湯島の境内

冒頭文

湯島の境内 (婦系図—戯曲—一齣) 〽冴(さ)返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、 仮声使(こわいろつかい)、両名、登場。 〽上野の鐘の音(ね)も氷る細き流れの幾曲(いくまがり)、すえは田川に入谷村(いりやむら)、 その仮声使、料理屋の門(かど)に立ち随意に仮色を使って帰る。 〽廓(くるわ)へ近き畦道(あぜみち)も、右か左か白妙(しろた

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 泉鏡花集成7
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1995(平成7)年12月4日