れんかんき
連環記

冒頭文

慶滋保胤(かものやすたね)は賀茂忠行(かものただゆき)の第二子として生れた。兄の保憲(やすのり)は累代の家の業を嗣(つ)いで、陰陽博士(おんようはかせ)、天文(てんもん)博士となり、賀茂氏(うじ)の宗(そう)として、其系図に輝いている。保胤はこれに譲ったというのでもあるまいが、自分は当時の儒家であり詞雄(しゆう)であった菅原文時の弟子となって文章生(もんじょうせい)となり、姓の文字を改めて、慶滋と

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 昭和文学全集 第4巻
  • 小学館
  • 1989(平成元)年4月1日