なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談

冒頭文

序 むかしおとこありけるという好男子に由縁(ゆかり)ありはらの業平文治(なりひらぶんじ)がお話はいざ言問わんまでもなく鄙(ひな)にも知られ都鳥の其の名に高く隅田川(すみだがわ)月雪花(つきゆきはな)の三(み)つに遊ぶ圓朝(えんちょう)ぬしが人情かし[#「し」に「本ノマヽ」と注記]ら有為転変(ういてんぺん)の世の態(さま)を穿(うが)ち作れる妙案にて喜怒哀楽の其の内に自ずと含む勧懲の深き趣向を寄席(

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 圓朝全集 巻の四
  • 近代文芸・資料複刻叢書、世界文庫
  • 1963(昭和38)年9月10日