もみじぞめたきのしらいと ――そのひとまく―― |
| 錦染滝白糸 ――其一幕―― |
冒頭文
場所。 信州松本、村越の家人物。 村越欣弥(新任検事) 滝の白糸(水芸の太夫) 撫子(南京出刃打の娘) 高原七左衛門(旧藩士) おその、おりく(ともに近所の娘) 撫子(なでしこ)。円髷(まるまげ)、前垂(まえだれ)がけ、床の間の花籠(はなかご)に、黄の小菊と白菊の大輪なるを莟(つぼみ)まじり投入れにしたるを視(なが)め、手に三本(みもと)ばかり常夏(とこなつ)の花を持つ。傍(かたわら)におりく
文字遣い
新字新仮名
初出
底本
- 泉鏡花集成7
- ちくま文庫、筑摩書房
- 1995(平成7)年12月4日