こうぎょく
紅玉

冒頭文

時。 現代、初冬。場所。 府下郊外の原野。人物。 画工。侍女。(烏の仮装したる) 貴夫人。老紳士。少紳士。小児五人。  ——別に、三羽の烏。(侍女と同じ扮装) 小児一 やあ、停車場(ステェション)の方の、遠くの方から、あんなものが遣(や)って来たぜ。小児二 何だい何だい。小児三 ああ、大(おおき)なものを背負(しょ)って、蹌踉々々(よろよろ)来るねえ。小児四 影法師まで、ぶらぶらしているよ。小

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 泉鏡花集成7
  • ちくま文庫、筑摩書房
  • 1995(平成7)年12月4日