はなばなしきいちぞく
華々しき一族

冒頭文

人 鉄風諏訪昌允(まさたね)美伃(みよ)未納(みな)須貝 一 川に臨んだコテージ風の住居の一部分。川を見下ろし、二階への階段をもつ。六月の末、その晴れた一日、午後四時過ぎ。須貝、未納、二人共軽装。 須貝 (椅子に掛けて、ラケットをいじくりながら)兎(と)に角(かく)、一遍でいい、陽に向って勝負をしたまえ、それから、あなたの打ったような球を留めてみ給え、それからの話だ。未納 だって、勝とうと思っ

文字遣い

新字新仮名

初出

「劇作」1935(昭和10)年7月

底本

  • 現代日本文學大系 83 森本薫・木下順二・田中千禾夫・飯沢匡集
  • 筑摩書房
  • 1970(昭和45)年4月5日