つきのせかいたんけんき
月世界探険記

冒頭文

新宇宙艇 月世界探険(つきのせかいたんけん)の新宇宙艇は、いまやすべての出発準備がととのった。 東京の郊外(こうがい)の砧(きぬた)といえば畑と野原ばかりのさびしいところである。そこに三年前から密(ひそ)かにバラック工場がたてられ、その中で大秘密(だいひみつ)のうちに建造されていたこのロケット艇(てい)は、いまや地球から飛びだすばかりになっていた。魚形水雷(ぎょけいすいらい)を、潜

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 海野十三全集
  • 三一書房
  • 1989(平成元)年12月31日