ごのてなおりひょう
碁の手直り表

冒頭文

我々の倶楽部と云うものが、木挽町八丁目にある。築地の待合区域のはずれに在る。向う側は、待合である。三階建のヒョロ〳〵とした家である。二階三間三階二間である。家賃は三分して、社と自分と直木とで三分の一ずつ出すことになっていた。しかし、それは規定だけで、全部社が立替えて払っていた。 茲に直木は休んでいた。神奈川の富岡に家を立てたが、一万数千円を入れて出来上っても、一週間ばかり住んでいただけで

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 日本の名随筆 別巻1 囲碁
  • 作品社
  • 1991(平成3)年3月25日