あくたがわりゅうのすけしをとむらう
芥川竜之介氏を弔ふ

冒頭文

玲瓏(れいろう)、明透(めいてつ)、その文(ぶん)、その質(しつ)、名玉山海(めいぎよくさんかい)を照(て)らせる君(きみ)よ。溽暑蒸濁(じよくしよじようだく)の夏(なつ)を背(そむ)きて、冷々然(れい〳〵ぜん)として獨(ひと)り涼(すゞ)しく逝(ゆ)きたまひぬ。倏忽(たちまち)にして巨星(きよせい)天(てん)に在(あ)り。光(ひかり)を翰林(かんりん)に曳(ひ)きて永久(とこしなへ)に消(き)え

文字遣い

旧字旧仮名

初出

底本

  • 鏡花全集 第二十八巻
  • 岩波書店
  • 1942(昭和17)年11月30日