ちゅうごくかいきしょうせつしゅう 02 かいかいのじ
中国怪奇小説集 02 開会の辞

冒頭文

青蛙堂(せいあどう)は小石川(こいしかわ)の切支丹坂(きりしたんざか)、昼でも木立ちの薄暗いところにある。広東(カントン)製の大きい竹細工の蝦蟆(がま)を床の間に飾ってあるので、主人みずから青蛙堂と称している。蝦蟆は三本足で、支那(しな)の一部に崇拝される青蛙神を模造したものである。 この青蛙堂の広間で、俳句や書画(しょが)の会が催されることもある。怪談や探偵談などの猟奇趣味の会合が催さ

文字遣い

新字新仮名

初出

底本

  • 中国怪奇小説集
  • 光文社文庫、光文社
  • 1994(平成6)年4月20日